リフォーム、あるいは新築工事など、さまざまな建築工事を行う際、多くの人が最初に直面するのが「見積もり」の段階です。しかし、専門的な用語が多く、見積もり内容が複雑で理解しにくいことも少なくありません。この最初の段階で不安を感じることが多いと思います。

本記事では、そんな不安に直面したときどのように対処すれば良いか、解決方法を分かりやすく解説します。見積もりの基本から、不明点の解消方法、さらには見積もり内容の比較検討方法まで幅広く紹介していきます。読者の方1人でも多く、工事の見積もりをより理解し、理想の住まいを手にいれる手伝いができたら嬉しいです。

工事見積もりの基本を理解しよう

まず最低限、見積もりを理解できなければなりません。そうでなければ何が分からないのか分からない状態になってしまいます。ここでは見積もりの内容を出来るだけ分かりやすく解説していきます。

見積もりの構成要素

見積もりには主に以下の項目が記載されています。

  • 工事費用
  • 材料費
  • 人件費
  • その他(諸経費等)

これらの項目は、工事の全体的な費用を形成する重要な要素です。見積もり書にはこれらの詳細が記載されており、各項目がどのように計算されたかが明確にされています。

まずは「何がどのくらい掛かっているのか?」ここをしっかり理解しておきましょう。

金額以外も重要

見積もりを理解するには各項目の金額だけでなく、その背景にある仕様や条件も理解することが重要です。たとえば、材料費は種類や品質によって大きく変わります。また、工事の規模や難易度によっても、人件費やその他の経費が変動します。

単純ですが、重いものを取り付ける場合はそれに合わせて人も機械も必要になります。取り付ける場所も頑丈な下地でなければなりません。もちろん、誰もが全ての材料を把握しているわけではないので安心してください。どんな条件でこの金額になっているのか?そこに疑問を持てるだけで的確な質問が出来るようになります。

見積もりにおける一般的な用語の解説

見積もりには専門的な用語が使用されます。しかし、そこまで多くないのでしっかり理解しておきましょう。覚えられなければメモを手元に置いておくでも安心できますからね。

一式工事が小規模で、工事金額が一律の場合は材料・工賃を合わせて記載している事。
別途工事見積書の範囲でない工事。ここはしっかり確認よくしておく必要があります。
注文住宅を建てる際などは「外構工事」が別途工事の扱いになっていることが多いと思います。
追加工事最初の見積もり段階では決まっておらず、後から発生した内容の事。
お客さんから依頼する場合もあれば、工事を進めていく中で仕方なく必要になる場合もあります。
諸経費工事をするうえで必要な経費の事。これは施工する会社によって様々です。
工事規模・種類に応じて必要な準備をする費用になります。
廃材処分費工事の際に出る廃材の処分費の事。基本的に工事で出た廃材は産業廃棄物処理業者に処理してもらいます。
また廃材によって処分できる業者が違うので各廃材を適切な処理場へ運びます。
仮設工事工事を進めるにあたり、一時的に設置する施設や設備の事。
工事情報を記載している看板や仮設トイレ、第三者災害防止の為の囲いがそれにあたります。

上記が主な用語になります。その他にも、見積もりが有効である条件を明記している「見積り条件」や工事の期間を指す「工期」などもあります。ここで紹介している用語は最低限、理解することでトラブルを未然に防ぐことができます。

見積もり内容が適正か見抜くコツ

見積もりは単に総額だけを見るだけではなく、各項目の詳細を理解することで無駄な費用を払ってないか把握できます。実際に施工単価自体も物価が上がっている現代では金額だけで判断することが難しいです。施工業者でさえ、「こんなに高くなったの!?」と驚く場面も増えてきています。

しかし、全て言いなりでは必ず損をしてしまいます。不透明な部分はしっかり質問できるようにしておきましょう。そして、無駄だと感じる部分があれば代替案をお願いしましょう。

金額の高い「一式」には注意

最初に紹介している用語ですが、この表現はあくまで金額の少ない工事に使用する場合が殆どです。ですが、金額が大きい工事にも関わらず「一式」と記載している場合、何が含まれているのかが分かりませんよね。実際に工事を進めていく中で途中から「追加工事になる」と言われても困ってしまいます。

金額が高い場合は迷わず何が含まれているのか、細かく聞きましょう。

疑問があれば迷わず聞く

これは工事を依頼する場合だけではありません。現場の職人さん達も日々、沢山の質問を投げ掛けてます。

質問をすることは決して悪いことでありません。もちろん、後々のトラブルを未然に防げる為、施工業者からしても質問をいただけることは大いに助かります。逆に嫌な態度を取る相手の場合は工事を依頼するのはやめた方がいいでしょう。

的確な質問をすることが見積もり段階では一番、大切になります。

不安を解消する具体的な方法

上記で見積もりの大切さはお伝えできましたが、実際は分からないことだらけだと思います。そこで、工事で分からない部分があった時にどんな解決方法があるのか紹介していきます。

相見積もりを取る

これはどんな場面でも有効だと思いますが、意外と1社だけで話を進めてしまう人が多いのも事実です。相場があってないようなものなので他社との金額を比較できる状況を作っておきましょう。

価格だけでなく、サービスの違いも明確にわかる為、失敗する確率を大きく減らせます。注意するべきは、なるべく同じ条件で見積もりを依頼すること。工事を依頼する条件が変わってしまえば金額が変わることは当たり前になります。使用材料等は統一しましょう。

インターネットで情報収集

Web上には様々な情報が溢れています。施工元の口コミや工事を依頼して失敗したことなど、様々な情報を手軽に入手できます。

もちろん、間違った情報もあるので全てを鵜呑みには出来ませんが、建設・建築工事を検討する上で大いに役立ちます。最近では芸能人の住宅に欠陥が見つかり、テレビ等で紹介もされていますのでなるべく多くのチャンネルから情報収集することを心がけましょう。

ここでは専門的な知識を得るという訳ではなく、工事をする上での基本的な知識の理解に努めましょう。

セカンドオピニオンを求める

医療の現場では良く聞く言葉かと思いますが、建設業界でもすごく大切になります。専門的な第2の意見を貰うことは工事自体の妥当性を再評価することができます。

また必要に応じて条件の調整や見積もりの交渉方法など具体的なアドバイスも貰えます。1人で悩まずに安心して相談できる専門家を探してから工事を検討するようにして下さい。

最後に

見積もりは工事の仕上がりを左右する非常に重要な要素だということが伝わったかと思います。見積もりを理解し、適切に評価することで、安心して工事を進めることができます。

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もちろん、困り事があれば本記事のコメントで質問頂いても構いません。少しでもお役に立てたら嬉しいです。

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