現在、東京都では新築住宅を購入する際にソーラーパネル等の省エネ性能を確保することが義務化されると発表されました。義務化が始まるのは2025年4月からとのことです。この流れは他県でも起こりそうですね。
しかし、現状の太陽光発電設備は設置・メンテナンス・徹去の費用がどうしても高額になってしまいます。

そこで本記事では太陽光発電の最新技術と既存ソーラーパネルのメリットデメリットを紹介していきます。

これから住まいの建築を検討している方はぜひ、参考にしてくみてください。

世界初のガラス一体型太陽電池

Panasonic 発電ガラス

写真:パナソニックホールディングス

この発表を知った時、職人の間で「こんなこと出来るようにならないのかな?」と、まさにドラえもん頼りみたいな願望を話していたのを思い出しました。大手の企業はやることのスケールが違いすぎますね。本当に凄いと思います。

パナソニック ホールディングス株式会社(以下、パナソニックHD)は、ガラス建材一体型ペロブスカイト太陽電池のプロトタイプを開発し、技術検証を含めた1年以上にわたる長期実証実験を、神奈川県藤沢市のFujisawaサスティナブル・スマートタウン(以下、Fujisawa SST)内に新設されたモデルハウス「Future Co-Creation FINECOURTⅢ」で開始しました。

・設置場所:Fujisawa SST内に新設されたモデルハウス
「Future Co-Creation FINECOURTⅢ」
南南東に面した2階バルコニー部分

・実証期間:2024年11月29日(金)まで(予定)

・ガラス建材一体型ペロブスカイト太陽電池プロトタイプの仕様:
設置するバルコニーサイズ:W 3,876 mm x H 950 mm
ここにグラデーション状の透過型のペロブスカイト太陽電池を配置

・実証項目:
目隠し性と透光性を両立させたデザインとともに、長期設置による発電性能や耐久性などの検証

・連携協力先:三井不動産レジデンシャル株式会社様

引用元:Panasonic group公式ページ

そもそも建築物にはガラス部分が多く使われていて、ガラス窓は日光を取り入れるために設置するのが基本になりますからね。そこに太陽発電を組み合わせることは必然でしょう。

今後の建築業界のおける標準仕様になること間違えなしだと思います。

設置するメリット

そんな最新技術を紹介しても「今、ソーラーパネルを付けたいんだよ!」という方もいると思います。次は設置した場合のメリットを解説していきます。

電気代の節約

設置検討している方はパッと思いつくでしょう。当たり前ですが、自家発電して自家消費する。この結果、電気代を節約することができます。

環境省のデータによると5kWの太陽光発電を導入している住宅が年間で発電できる電力量は、全国平均で6075kWhになります。また、そのうち約30%が自家消費に回され、1年間に自家消費する電力量は約1895kWhになります。

あくまで一例ですが、試算上、太陽光発電を導入した平均的な戸建住宅では1年あたり5万8745円相当の電気代を節約できることになります。

防災対策

昨今、日本では様々な災害が起きています。そんな時、水や電気などインフラが利用できなくなりますね。暑い夏や寒い冬は命に関わる事です。しかし、ソーラーパネル等の発電設備が住まいにあれば少しでも生活の助けになります。

これはあくまで設備が無事な場合のみです。あまり過信せずにいざという時の備えは必要だと思います。

売電して収益を得る

いくら自家発電をしていても全てを使い切れるわけではないですよね。しかし、電気は貯めるにしても限界があります。そこで溜めきれなかった電気は買い取ってもらうことができます。これを売電と言います。

現在、日本ではFIT制度(固定価格買取制度)という仕組みがあり、電力会社や国の手続きをしておくことで利用できます。

売電価格は設置から10年間、固定価格が保証されているので利用する人も安心して設置を検討できます。

設置するデメリット

上記ではメリットを解説しましたがもちろん、いい話ばかりではありません。ここではソーラーパネルを設置した場合のデメリットを解説していきます。

雨漏りの可能性が高まる

主に屋根置きタイプになりますが、ソーラーパネルが落ちないように屋根に穴をあけて取り付ける場合があります。あけた穴はコーキング等の充填材で塞ぎますが、このコーキングが劣化した場合、雨漏りが発生します。

この材料は雨風・温度差・紫外線によって劣化が進むのでどうしても寿命が短くなります。5年〜10年は持つ言われているコーキングですが、ソーラーパネルを設置した場合は早めの点検が大切になります。それを怠るともっと高額な修繕費用が発生してしまいますので。

修理・交換が容易でない

ソーラーパネルも様々なメーカーが出していて、現在は屋根一体型も販売されています。置き型と違い、穴をあけることもないので雨漏りのリスクが減ります。しかし、修理や交換する場合は屋根自体をメンテナンスする必要があります。

そして、置き型は固定資産税の対象外なのに対し、一体型は固定資産税が発生します。余裕を持ったマイホームライフの検討が大切になります。

徹去時の費用が高い

FIT制度の期間満了時がソーラーパネルの今後を決めるタイミングになると思います。もし徹去しようと思った場合は専門業者に依頼することになるでしょう。しかし、徹去するのはパネルだけではありません。

その他に、

  • ケーブル
  • パワーコンディショナ
  • 集電盤モニター
  • 取り付け金具

売電メーターの撤去は電力会社の管轄になるので費用発生しませんが、依頼する会社によって各部材の処分費も異なります。

10年後を見越しての資金計画が必要になります。設置する場合は徹去時の費用も必ず確認しておきましょう。

ソーラーパネルはカーポートにも付けれる

写真:Next Energy

屋根が一つしかなければ作ればいい。そんな発想ですね。家に負担を掛けず設置できることが最大のメリットになります。もちろん、メンテナンス・徹去の費用は掛かりますが家の屋根に設置した場合とは大違いです。

しかし、ソーラーカーポートは家の屋根と違い、地上近くに設置するため日陰になる場合が多いです。狭小地には全く適していないので隣地の建物としっかり離れている場合は屋根に設置するのを躊躇っている方にとってピッタリの選択肢になるでしょう。

ちなみに、写真を使わせてもらっているNext Energyさんの商品は通常のカーポートの保証期間を遥かに上回る15年保証となっており、太陽電池モジュールの出力を30年保証しています。

気になる方は下記のリンクから詳細を確認してみてください。

Next Energy公式サイト

最後に

いかがでしたか?ソーラーパネルと検索するとどうしても似たり寄ったりの情報が多く、他の選択肢を紹介しているメディアが少ないなと思い、本記事を投稿してみました。
ソーラーパネルを設置することは大きな買い物になります。失敗や後悔があったら悲しいですからね。少しでも役にたてたら嬉しいです。

もっと気軽に専門業者へ相談できる世の中にするべく、本サイトの運営を頑張っていきたいと思います。

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